バイオテキスタイル レシピ
WAAGとTextile Lab、スペイン・バルセロナのFabLab BCNらが協働して2017年から運営するFabricademyの講義内容から抜粋し、筆者の注意したポイントを混ぜ込みつつ研究に応用するバイオテキスタイルのレシピを簡単に記載しておく。
なお、Fabricademyのプログラムの詳細は、筆者が執筆した『Vanitas №006』内 p59–67『Fabricademyプログラム紹介』を参照されたし。
必要機材
・グラムはかり
・コンロ
・なべ
・計量スプーン
・計量カップ
・カッター
・マスキングテープ
・プラスチック板(カッターで加工できる厚さ。筆者が使用したものはダイソー 乳白色PPシート 390*550*0.75mm)
材料
水 240ml
ゼラチンパウダー 48g
グリセリン 12g
手順
①プラスチック板で流し込み用の枠を作る。
板の端から1cmのところに、板の端に平行な切れ込みを入れて曲げる。枠はバイオテキスタイルが乾燥したときにすぐ解体できるように、角をマステで仮止めする。
②なべのなかに水とゼラチンパウダーを入れる。
まだ温めない。ゼラチンパウダーは一気に入れるとダマになるのでゆっくりとかき混ぜつつ丁寧に混ぜる。完全に溶け切らなくてもよい。
③なべを火にかける。
弱火で混ぜ続けるが、ゆっくりと。むやみにかき混ぜると気泡ができて、テキスタイルの見た目に影響する。
④均質になったらグリセリンを加える。
⑤ある程度混ざったら、沸騰が始まる前に火から下ろす。
⑥枠に流し込む。
⑦1週間ほど乾燥させ、多少引っ張っても形が崩れないようになってきたら、枠からはがして両面乾燥させる。
参照元
http://fabtextiles.org/wp-content/uploads/2017/06/BIOPLASTIC-RECIPE.pdf